こんにちわ、佐藤理沙です。
激動する世界の事情にさらに一石を投じる形となったのが、最近のAPEC首脳会議の宣言についてです。予想外の形となった今回の首脳議の宣言では、露・中東についての言及が全くないという事実が注目されました。
この事実の背後にある事情と可能な影響について考察してみたいと思います。
APEC、すなわちアジア太平洋経済協力会議は、アジアと太平洋地域の21の経済体が会員となっており、自由貿易や経済の成長、そして地域の統合を推進することを目指しています。これらの目標を達成するために、各国のリーダーが一堂に会し、問題解決のための包括的な対話を行います。
宣言が発表されるとき、その言及事項はその年における経済的・政治的な焦点によって決まります。しかし、この度の宣言でロシアや中東の事情に触れられなかったということは、多大な問題を抱えているこれらの地域への共同対策について、APECとしての一貫した立場が見つからなかったということを示唆しています。
現状のロシアと中東はどうでしょうか。ロシアは経済制裁の影響で経済が苦境に立たされていますが、同時にエネルギーマーケットでの影響力を維持し、ヨーロッパへのガス供給争いなどを通じてその地位を強化しようとしています。一方、中東は今なお激動の地域で、いくつかの国による争いやテロリズムの脅威が常に社会に緊張を持たせています。
先見性をもったリーダーシップがこの混乱を解く鍵となります。一致団結しなければならないAPEC首脳陣が現在の露・中東問題に対して一致した意見を見つけられなかったということは、人々が共有すべき将来へのビジョンはまだ出来上がっていないということを示しています。
それはAPECだけではなく、我々一人ひとりにとっても課題となります。私たちは争いや混乱のない世界を望んでいますが、その実現には各国が共有するビジョンが必要不可欠です。そうしたビジョンが宣言にないとき、それは私たち自身に立ち止まり、考える機会を与えてくれます。
それでは、どうあるべきか。共通の道を見つけられるリーダーシップを発揮するためには、私たち一人ひとりが地球全体の問題について理解を深め、それぞれが可能な行動に変えていくことが求められます。
この記事が皆さんの理解の一助となれば幸いです。読んでくださった皆さんに感謝し、皆さんの意見をお聞かせください。このブログは皆さんの考えと共有し、皆さんから学ぶ場です。
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